堕落
思い描いたその道を
いつまでもただ歩いている
闇の暗さに臆しもせずに
小さな明かりも投げ捨てた
私の隣に誰も居ないのは
孤独を望んだ故だから
苦し紛れに飛び込んだ
歪んだ深いひび割れに
私の輪郭溶けて行く
明るい光は眩しくて
今はこの身を引き裂くから
想い描く夢なんて
何故持たなきゃならないの
小さな明かりを持つ人は
持たない私を侮辱する
あなたが人に埋もれるのは
孤独を恐れた故だから
何かに脅えて逃げ込んだ
歪んだ暗い闇の底
私の心は馴染んでく
希望の歌は清過ぎて
今はリアルに聴けないから
苦し紛れに飛び込んだ
歪んだ深いひび割れに
私のすべては堕ちて行く
希望の彼の地は遠過ぎて
今や地図にも載らないから
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