音 -devorte the sound to you-
何だか解らないまま君に出会い
誰だか解らないまま君を追い駆けた
知らない道に迷い込み
名もない泉で今日を終え
果てない空に背を向けた
幾つの山を越えようとも
僕の想い君に届かない
それでも良いと僕は音を奏でる
それでも良いと僕は音を捧げる
君と離れたこの場所で
せめてこの音が届く事願って
何だか解らないけど大切な気持ち
誰だか解らないけど君しか見えなくなった
見えない心に不安募り
名もない花に君を重ね
果てない想いを抱き込んだ
幾つの年を越えようとも
君の瞳に僕は映らない
それでも良いと僕は君に伝える
それでも良いと僕は君に手を伸ばす
君と同じこの場所で
せめてこの鼓動届く事願って
幾つの音を奏でようと
君の唇は僕を語らない
それでも良いと僕は君に音を捧げる
それでも良いの?僕は僕に問い掛ける
僕の前に君は居ないけど
せめてその影を抱き締めて
君への想いを旋律に乗せて
せめて君にこの音を贈ろう
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